「物語」のサンプルボイスは公式小説第1シリーズ『桜降る代の神語り』の内容が含まれます。気になる方は先に『桜降る代の神語り』をご一読いただくことをお勧めします。
物語
「あんたの舞い、一応期待しといてあげる」
戦術
使いやすさ:★★★☆☆
【特性:境地】
あなたの集中力が2ならば、いくつかのカードが強化される。
集中力が高まった時、彼女は芸術家としての境地へと入ります。一挙一動はさらに洗練され、相手を流麗に翻弄するのです。
彼女は特性として、集中力が最大の2である間に限り「境地」になり、いくつかのカードが強化されます。行動するための力でもある集中力を軽々しく使わず、相手を咎める厳格な冷静さがあなたにあるならば、彼女は最高の相棒になってくれることでしょう。
カードリスト
N1 |
梳流し |
攻撃 |
4、-/1 集中力が2ならば山札上に戻る |
N2 |
雅打ち |
攻撃/対応 |
2-4、2/1 集中力が2なら対応した攻撃(非切札)を打ち消し |
N3 |
跳ね兎 |
行動 | 間合3以下なら、ダスト→間合:2 |
N4 |
詩舞 |
行動/対応 |
集中力+1 選択: ・自フレア→自オーラ:1 ・自オーラ→間合:1 |
N5 |
要返し |
行動/全力 |
ダスト→自オーラ:2 捨て札か伏せ札から2枚を山札底へ |
N6 |
風舞台 |
付与 |
納2 【展開時】間合→自オーラ:2 【破棄時】自オーラ→間合:2 |
N7 |
晴舞台 |
付与 |
納2 終端 集中力=2 【破棄時】攻撃「3-6、-/1」 |
S1 |
久遠ノ花 |
攻撃/対応 |
消費5、0-10、-/1 対応した攻撃を打ち消し |
S2 |
千歳ノ鳥 |
攻撃 |
消費2、3-4、2/2 山札を再構成 |
S3 |
無窮ノ風 |
攻撃 |
消費1、3-8、1/1 対応不可 相手は攻撃でない手札1枚を捨て札 再起:集中力が2 |
S4 |
常世ノ月 |
行動 |
消費2 集中力=2、相手集中力=0、相手を畏縮 |
カード個別解説
梳流し
【使いやすさ】★★★★
【基本性能】単間合の-/1攻撃。 境地だと使用後に山札の上に戻る。
ループは強力だが狙いすぎない
境地ならば攻撃後に山札の上に戻るため、次のターンにもう一度使用できる。しかし相手も無抵抗ではない。返しのターンには間合4から逃げられるだろう。
その後、境地のまま再び間合4に移動しようとすると手札を伏せる必要があるため、結果として攻撃回数が減ったり、対応を構えられなくなったりして損をする可能性もある。単間合なので対応にも弱い。再使用を狙える盤面でも無理せず集中力で移動することも検討しよう。
ループしやすくするために
「梳流し」での攻撃に重点を置くならば、余計な攻撃をしすぎないようにしよう。オーラ受けされると相手に前進されてしまい、再使用に離脱・後退を強いられてしまう。また、このカードが山札の上に戻った後も集中力を2にしておく必要は必ずしもないため、1つ消費して纏いを行うと次のターンにリソース不足になりにくい。ただし畏縮には注意。
コンボ・テクニック
攻撃後効果で山札の上に戻ったこのカードを「バックステップ」「そして四季は廻り来る」などで引き直すと同一ターン中に再度使用でき、再び山札の上に戻すことも狙える。
雅打ち
【使いやすさ】★★★★★
【基本性能】 使いやすい間合の2/1攻撃。境地ならば打ち消し対応にもなる。
構え続けるとロスが大きい
対応での防御効果に目をむけてしまいがちだが、境地状態でターンを返すことは次のターン得られるはずの集中力を放棄することにつながっている。これが積み重なると、結果的に攻撃を打ち消せたとしても攻撃を食らう以上の損害を受けている可能性もある。
対応でなく攻撃として使うことをためらわないようにしよう。相方の攻撃や「千歳の鳥」と合わせ、ライフに当たるように打てるとなおよい。
毎巡使っていこう
こちらが再構成するターンの直前には使用して次の山札に巻き込み、このカードを使える回数を増やす方がよい。トコヨにとってライフに当たりうる攻撃は貴重だ。再構成後にこのカードを引くことができなかったとしても、ブラフで境地状態にしておけば相手は不用意な攻撃ができなくなる。
コンボ・テクニック
トコヨに慣れていない間は、なるべくターン終了時に集中力を1残すようにしよう。そのまま次のターンに「要返し」などの全力カードを打ち、全力の隙を「雅打ち」でカバーする立ち回りは強力だ。
攻撃カードと移動カードが揃うまでの間の守りをこのカードに任せ、揃ったらこのカードを含む連撃を行うという流れもよい。構える際には同時に「無窮の風」を再起させられると効率が良くなり、連撃のパワーも増すぞ。
跳ね兎
【使いやすさ】★★★
【基本性能】 間合3以下ならば間合を2離す移動カード。
近距離戦対策に
トコヨの主戦場は間合4だが、より前の間合を得意とする相手も多い。基本的に前進する方がリソースで得をするため、馬鹿正直に基本動作で間合4に戻ろうとしていては埒が明かない。近づかれても慌てず間合2からこのカードを使い、オーラを失わずに間合を離すのが得策だ。逆にトコヨと同等以上に遠い間合を得意とする相手には採用しない方が無難だろう。
ダストを作ろう
相手が《宿し》《前進》を繰り返し、こちらの攻撃をライフで受け続け、切札を使わずに戦う選択をするとダストがなくなる。そうなるとこのカードが使用できず、二度と得意な間合に戻れないという事態が生じうる。「雅打ち」や相方の攻撃をオーラ受けさせたり、先に「無窮の風」を使っておくなどしてダストを確保しておこう。
詩舞
【使いやすさ】★★★★
【基本性能】後ろステップ対応か、オーラ増加対応かを選べる対応カード。集中力も1増える。
対応で使うなら一工夫
このカードは桜花結晶を失う矢印効果を持つので、適当に対応で使うと大して利得が出ていないことが多い。どうしても食らってはいけない攻撃だけを避けるようにしよう。集中力が0ならば効率が良いが「雅打ち」との相性は悪い。「雅打ち」がすでに捨て札にありケアされない場面などで活用しよう。
後退カードとして優秀
自分のターンに使えば、基本動作よりも効率の良い後退カードとなる。ターン開始時に集中力が0でも境地に入れる。そのまま間合4に移動し「梳流し」も狙えるぞ。
低フレア構築でオーラを回復
フレアの使い道の少ない低消費切札の構築では、オーラ回復効果が有用。自分のターンに1枚で2つのオーラを回復したり、対応として構えて実質的に6オーラを用意したりできるぞ。
コンボ・テクニック
クルルやライラと組んでいるときは、フレア0のうちにこのカードを使用し、フレア→オーラを選ぶことで、基本動作を行うよりも機巧や風雷ゲージ分得をすることができる。また、フレア→オーラによって「壬蔓」を再起させたり、「魔食」「蝕みの塵」の効果を回避することも可能だ。
要返し
【使いやすさ】★★★
【基本性能】 捨て札や伏せ札から山札に2枚積み込み、オーラを2回復できる全力カード。
1巡目の山札を積み込もう
山札1巡目には1ターン目に攻撃カードを伏せて《宿し》+《前進》、2ターン目にこのカードを使用して1ターン目に伏せたカードを仕込むという立ち回りが基本。このカードを採用するときはこの流れを意識して引き直しをしよう。
こちらが《前進》しないため相手の3ターン目の攻撃が弱まり、こちらは4ターン目に間合3-5あたりで攻撃カードを何枚も使える。山札も回復しており実質ライフ0.3点ほどの価値も生んでいる。2ターン目はオーラ回復効果を使えないが、それを補って余りある効果を生むだろう。
長期戦ならば超強力
お互いの火力があまり高くなく、何度も再構成を行うようなゲームでこのカードは特に力を発揮する。強い攻撃カードや対応カードを使い回しつつオーラと山札を回復し、じわじわとリードを広げられるぞ。集中力1で使っても「雅打ち」「無窮の風」があるなら問題ない。
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風舞台
【使いやすさ】★★
【基本性能】 展開時に2前進、破棄時に2後退を行う付与カード。
強力なその場しのぎ
前進してから後退するだけなので、基本的には何も生み出さないカードである。だが、展開したターンとその次の相手ターンで見ると大きな意味を持つ。
オーラを回復しつつ相手の間合から逃れられれば、貴重なリーサル直前の1ターンを凌ぐことができるかもしれない。全力攻撃やオボロの「設置」を避けるのにも使え、基本動作を介さないオーラ回復なので「麻痺毒」を送り返す機会も得やすい。
間合を保証
単に間合4でターンを終えると相手に間合2まで《前進》されてしまうが、間合4でこのカードを使いターンを返すと、相手に基本動作で《前進》されることなく次のターンに間合4に戻ってくることができる。それだけを目的に採用するほどではないが、「梳流し」を繰り返し使用する助けになるので覚えておくとよい。
コンボ・テクニック
自分のオーラに空きがないと前進できないが、オーラからこのカードに桜花結晶を納るとどんな状況でも前進できる。オーラ5からダストとオーラを一つずつ支払うと1歩だけの前進も可能。また、破棄時にオーラがなければ後退しないため、近間合をキープできることも覚えておこう。
晴舞台
【使いやすさ】★★★★
【基本性能】集中力を2にする終端の付与。破棄時に-/1の中距離攻撃を行う。
境地を支える力持ち
2リソースを得られるように見えるが、終端なので集中力を使うタイミングがなく、次の開始フェイズの集中力は失われるため実質的には1リソースしか得られない。ゆえに単独のリソース補給としては手札を伏せて基本動作をするのと変わらない。
このカードの強さは境地の補助にある。集中力で《纏い》などを行ってから「晴舞台」展開と繋げば、オーラを固めながら「雅打ち」構えや「無窮ノ風」再起に繋げられる。トコヨが苦手とする畏縮を多用する相手への対策にも有効だ。
往路で1ダメージを狙おう
山札1巡目の折衷で間合が詰まっていく中では、間合7で「無窮ノ風」からダストを2つ作り、「晴舞台」展開に繋ぐ流れがおすすめだ。そこから-/1を躱すにはリソースの大半を捨てながら間合7に留まるか、前への移動にリソースを強く注いで間合2に行くしかない。どちらも簡単ではないだろう。
間合2着地後の-/1には工夫が必要
間合2に近い間合では-/1は発生させづらい。相手は素朴に《前進》するだけで躱せるからだ。相手のオーラを5で維持する。「風舞台」と同時に使用し、破棄時に「風舞台」の効果を先に解決する。相手の最後の攻撃に「詩舞」などの後ろステップ対応を用いるなどの工夫をこらそう。
相手が間合4以降の中距離を得意とするならば、攻撃後に間合2まで戻るにはリソースが足りない場面も多い。ゆえに次のターンに攻撃が予測する場面で牽制として展開するのも有益だ。そういう相手にはデッキへの採用頻度も上げてよいだろう。
久遠ノ花
【使いやすさ】★★★★★
【基本性能】 対応可能なあらゆる攻撃を打ち消し、逆に相手に1ダメージを与える。
トコヨ相手のライフ1は致死
相手はライフ1になると適当な攻撃にこれで対応された瞬間に負けるため、実質的に攻撃不能になり敗北する。トコヨはこの状況を目指し、着実に相手のライフを削っていきたい。
また、実際にこのカードを採用していなくても、相手は詰まないように終盤のオーラ受けを多めにせざるを得なくなる。その隙を突いて別の切札でトドメを刺すことも可能だ。
なるべく構え続けたい
相手のデッキでの最大単発火力や、最大パワーの連撃の最後、ライフに当たる大きめの攻撃といった、ゲームを決定づける瞬間にこのカードを使えないとそれが直接的な敗因になりうる。フレアが足りなくならないように、序盤や中盤の切札使用には細心の注意を払おう。採用していなくても、このカードの圧を防御に使うことを意識するとなおよい。
コンボ・テクニック
「遺響壁」「天主八龍閣」等といったライフダメージをプラスする効果が発揮されている間は、相手の詰みがさらに早くなる。
千歳ノ鳥
【使いやすさ】★★★★
【基本性能】 2/2で攻撃しつつ山札を再構成できる。
ビートダウンのお供に
トコヨ単体ではライフに当てることができないが、相方の攻撃や「無窮の風」でオーラを削ると途端に存在感を増す。トコヨ相手に2点のダメージは致命傷なので、「雅打ち」などの2/1攻撃がライフに通るようになる。序盤からこのカードの存在を相手に意識させるように攻撃していこう。
再構成の効果を意識しよう
山札の再構成にもライフ1点弱の価値があり、馬鹿にできないが、得られる利得はそれだけではない。使ったばかりのカードを山札に戻し、次のターンから即座にその圧力を復活させることもできる。また境地での「梳流し」を打つ際、先にこのカードを使っておくことで山札を準備できる。山札が0枚の時は特に有効だ。
コンボ・テクニック
自分のターン中に再構成を行えるため、オボロの設置を即座に使用できる。中でも特に、間合が一致し連続攻撃ができる「鋼糸」とは特に相性が良い。相手のオーラを3以下にすれば、火力の低いトコヨ/オボロにとって貴重な2ダメージを狙える。
無窮ノ風
【使いやすさ】★★★★
【基本性能】1/1対応不可で攻撃し、相手に攻撃以外の手札1枚を捨てさせる。境地だと再起。
攻撃前の露払い
相手に対応されることなく、相手の対応カードを捨てさせるのが主な使い方となる。そのまま「梳流し」などを当てにいこう。1/1の攻撃も「一閃」「風雷撃」といった避けられやすい高打点攻撃につなげる際に効いてくる。使用するとダストが大体2つできるので、間合を離すためのダストも用意できるぞ。
コンボデッキの妨害にも活躍
相手が非攻撃札によるコンボを組み立てようとするタイミングでこのカードを使うと、キーパーツを捨てさせて妨害できる。消費も軽いため序盤から使っていける。相手が手札を2枚持っているときは他のカードを身代わりにされる可能性もあるので注意すること。
再起は他の境地と合わせて
境地を維持してリソースを損している分、再起からの再使用には見た目以上のリソースを使う。「雅打ち」を構えたり、「要返し」などの全力カードを使うタイミングと合わせて効率よく再起させよう。
序盤の攻撃前に使い、中盤から終盤に「雅打ち」を構えつつ再起させ、リーサルで活用。この流れで合計2回使えば普通は十分だ。3回以上使うなら他の切札の消費と相談しよう。
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常世ノ月
【使いやすさ】★★★★
【基本性能】 自分は境地になり、相手は集中0で畏縮になる。
梳流しを安定させる
《離脱》《後退》や境地の維持でリソースを失っても、即座に補給できる。「梳流し」を山札に戻す状況を一気に作れるぞ。
1ターンを生き延びる守りの月
境地になる効果だけではない。「常世ノ月」の真の価値は相手のリソース剥奪にある。相手は次のターンに集中力が全く使えないため、移動に手札を使用する必要がある。
必然的に相手の攻撃回数は少なくなり、さらに「雅打ち」も構えられるため生き延びやすい。ステップ対応が相手の手札に及ぼす影響も大きくなる。間合を大きく動かしたうえでこのカードを使用し、相手に理論上攻撃を振らせないことも可能。これにより次のターンを確保し、逆にこちらがリーサルを取りに行ける。
纏いを潰す攻めの月
ビートダウンデッキ同士の決闘では、相手が攻撃をオーラ受けした後に「常世ノ月」を使うのも効果的だ。相手は返しのターンで《纏い》を行いづらくなる。こちらは一方的にオーラを回復できるため、攻め合いの流れをこちらに傾けられるぞ。
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