この記事ではトッププレイヤーによる今の電子版環境への見解を共有します。この記事を読めば現在の有力な組み合わせが何であるのかを知り、その組み合わせがなぜ強いのかを理解できます。
[2020年4月8日公開]7柱時点での環境
[2020年4月29日更新]チカゲの追加に伴う環境予想、構築例を追加
著者紹介:あかさき
アナログ版シーズン1大規模優勝。シーズン2大規模ベスト4。電子版でも十段を達成し、最先端で遊び続けている強豪プレイヤー。
はじめまして。あかさきと申します。
『桜降る代に決闘を』をアナログ版、電子版双方ともに遊ばせていただいているミコトの一人です。
電子版で使用できるメガミも8柱に増え、組合せはとても多様になりました。そんな中でまとまった情報が少なく、ルールは知ってるけどなかなか勝てないという方もいらっしゃるのが現状かと思います。
以下のtier表を通して「こんなこともできるんだ!」と様々な可能性をお伝えし、あなたの決闘の一助にできれば幸いです。
前提
こちらのtier表では「強さ」や「使いやすさ」などを総合的に考え、数が多いだろうと推察される組合せを紹介する。
Tier1
現環境において最も数が多い、もしくは、パワーが高いと考えられる組合せ。
Tier2
Tier1に匹敵する強さを持つ。あるいは、メタ性能としてTier1を倒しうる組合せ。ただし、扱いづらさや弱点があるなどの理由から数はTier1ほど多くはないと考えられる。
後述の環境所感でも記載するがTier2に含まれる組合せは非常に多く、こちらに掲載がないからといって弱いとは限らないことを先に伝えたい。また、このTier表はあくまで筆者個人の考えに基づくものであり、絶対の指標ではない旨を承知の上、参考にしていただきたい。
環境所感
「桜降る代に決闘を 電子版」環境では大きく以下の4つの戦術が取られている。
ビートダウン:
近、および中間合帯で、相手に攻撃を少しでも多く与えて勝利する。
(ユリナ、サイネなどが得意)
コントロール:
対応を豊富に構え、一度つけたライフリードを守り切る。
(トコヨ、ユキヒなどが得意)
コンボ:
特定のカードのシナジーにより一度に大きな火力を出す。
(ハガネが得意)
レンジロック:
間合いを離して(ないしは最接近して)相手の攻撃を受けないようにする。
(ヒミカ、ユキヒが得意)
ふるよに電子版で使用できるメガミの組合せは多く、傑出して「これが強い!」という組合せも見つけ辛いのが現状である。そのような中で、段位戦では対応範囲の広い、いわゆる「不利マッチの少ない」組合せが、他と比較すると少し多いように感じられる。
より具体的に述べるなら上の4つの戦術に対して、それぞれ眼前構築の時点で何かしらの解答を有しているか、いずれかの戦術を非常に強力に行える組合せが有力と言える。
Tier1には、ビートダウンとコントロールが極めて高い水準で行える「ユリナ/トコヨ」、ビートダウンが強力で、多くの間合で柔軟に戦える「ユリナ/ユキヒ」、電子版初動から根強い人気があり、強力なレンジロックが可能な「ヒミカ/オボロ」を選出した。
Tier2以下に該当する組合せは多いため、特に筆者が紹介するべきだと考えた組合せを選んでいる。自分で使用する際だけでなく、マッチングした際に相手の動きを意識して眼前構築、桜花決闘が出来るよう、しっかりとチェックしておきたい。
Tier1
高い攻撃力を持つユリナと、攻防に優れたトコヨの組合せ。
攻防ともに隙がなく不利マッチが少ない。一方でユリナ、トコヨともに優秀な通常札、切札が多く、相手によって適切なデッキを構築する必要がある。また桜花決闘でも、境地(集中力2)のままターンを返すかどうか、どの攻撃をいつ使うかなどの繊細なプレイが求められる。
中距離での攻撃力の高いユリナと、どの間合でも戦いやすいユキヒの組合せ。
相手の攻撃を「ひきあし」や「浦波嵐」等でいなし、「斬」や「しこみばり」のリードを守り切る構築や、「月影落」「ゆらりび」といった大型切札を採用して一気に決着を目指す構築などを、相手によって使い分けるのがポイント。
ヒミカのカードをオボロでサポートするレンジロックが強力な組合せ。
ヒミカの「ヴァーミリオンフィールド」を、オボロの「壬蔓」でサポートしつつ、ヒミカの攻撃で殴り切るのが基本。相手を近づけさせないことによって、攻撃を受けない一方的な展開を作ることが可能。設置によりヒミカの連火が達成しやすい点も見逃せない。
Tier2
ヒミカの「バックドラフト」を駆使して、ハガネの「遠心撃」や「大天空クラッシュ」のダメージを上げるワンショットコンボが強力な組合せ。
「バックステップ」も遠心との相性が良く、また、相手が「遠心撃」をケアして間合い5にとどまる場合はヒミカの攻撃が当たる点も魅力。
近距離から中距離での攻撃性能の高いユリナとサイネの組合せ。終始攻撃の手を休めることなく相手を疲弊させ、最後は「月影落」などの大型切札を絡めた連撃で勝利を狙う。
ステップ対応を持たないため、相手からの切札攻撃などには常に注意して決闘に臨むこと。
「斬」「一閃」などの高い攻撃力を持つユリナと、設置により伏せ札から攻撃を繰り出せるオボロの組み合わせ。
近接での殴り合いでなら無類の強さを発揮するが、間合をずらされると戦いが厳しくなるため、決闘の際はいかに自分の間合にするかを意識することが重要。
ハガネの「引力場」「大重力アトラクト」やユキヒの「たぐりよせ」を使い、間合い0-1をキープしつつ「つきさし」でライフを奪うクリンチデッキ。
相手の手札にある対応を「砂風塵」で落としてからの「ゆらりび」のコンボも強力だ。得意な間合を維持しつつ虎視眈々とチャンスを狙いたい。
ハガネの「遠心撃」を嫌った相手にサイネの攻撃札が刺さる組合せ。また、ハガネの「超反発」などの優秀な後退札もサイネと相性が良い。
「薙切り」などで相手のライフを削りつつ、最後は「響鳴共振」でオーラを空け「遠心撃」をライフに叩き込みたい。
豊富な対応を構え、相手の攻撃をいなしながら「梳流し」や「影菱」などで相手のライフを削るコントロール寄りの組合せ。「千歳ノ鳥」から設置を発動させたり、「鳶影」で「風舞台」や「跳ね兎」を使用し、相手の攻撃をかわすなどの小技も多い。いかに自分のライフを守れるかが肝となる。
非常に構築が多様な組合せ。基本となる構築は、オボロの「壬蔓」を駆使してユキヒの「はらりゆき」を連打する型と、オボロの「影菱」で相手の対応を伏せさせ、「ゆらりび」を当てる型の大きく2パターンある。相手を見ながら、相手の嫌がる間合で戦うことを意識した構築が重要。
中距離での攻撃力が高いサイネとチカゲの組合せ。毒により相手の動きを縛りながら準備し、手札が整ったら「遁術」から下がっての連撃を狙う。じわじわと毒を送りつつ耐え忍ぶターンと、攻撃を一気に繰り出すターンとの緩急をつけたプレイングが求められる。
遠距離での火力のあるヒミカと、中距離で火力のあるチカゲの組合せ。特に「バックドラフト」の効果を乗せた「飛苦無」や「流転の霞毒」が強力なので、積極的にこれらを狙いつつ相手のライフを減らしていく。フレア管理が難しいため、必要以上に「流転の霞毒」を打たないよう注意しよう。